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◆ 聖地への旅 ~ ナバホネーション ◆

『ナバホ族との日々』

純血のナバホ族、Paul氏。

日本の筑波大学でも講演をしたことがあるという氏は、
俳優の窪塚洋介さんがナバホ族居住区でサンダンスの儀式に
やってきたときに共に過ごしたそうです。

サンダンスを始め、インディアンの儀式を執り行う、
代表的な方でもありました。

※サンダンス: 成人の儀式。4日間、断食で踊り、歌い続け、祈りを捧げる儀式。年に一度行われる。

「彼もあなたのように臨死体験の後、ここに導かれたとやってきたよ」

1607年 最初のイギリス人入植者達がバージニア地方にやってきたときの
インディアンであった記憶が鮮明に私に残っていることをきっかけに、

いつかは、ネイティブアメリカインディアンと過ごす時が訪れるのを感じながら、
ふとした突然の導きで、とうとう、ナバホ居住区まで行くことになったのです。

ナバホネーションへは、どこまでも続くガタガタの道を車でずっと走ります。
セドナから約4時間。

氏はセドナから上る山道で、ふと車を停めて、
「Come」とだけ言い、

川原に下りていくと、ナバホの歌を歌いながら、タバコの葉を川に捧げ、
私にもタバコの葉を手渡して川に捧げるように促すと、川の水を私の頭に
少しかけました。

なぜか、感動と懐かしい感覚に涙が溢れて、ふと癒されました。

「泣くのはいいことだ。生命力のアカシだからね。赤ちゃんは最初に泣き、
その後笑うことを覚え、そして話すことを覚える。泣くのは、基本の、生命力だ。」

氏が優しくつぶやくことは、とても重みがあって、沢山の人生経験の中で培った
ほんものの、言葉。

私は、人生において、これまで歩いてきた道の「答え合わせ」をするために
どうしても導かれる方々がいます。

「本物の人に導いて欲しい」と宇宙に語り、やってきた氏との導き。

「僕達はこの国ではマイノリティー(少数民族)だから、選択は限られている。インディアンだけが自分が何者であるか、どこの出身なのか、国に証明しないといけないんだよ」

鋭いまなざしの奥に、とても深い優しさがありました。言葉の端々に深みが
感じられます。

「実は、軽々しくスウェットロッジなどの儀式をシェアしない。今朝、キミを迎えに行くときにもう一度、クリエーター(創造主)にキミのことを尋ねたら、我々の聖なる山に流れ星が流れた。
驚いて、もう一度尋ねると、もう一度、流れ星が同じところに流れた。だから、大丈夫だと思ったんだよ。」

スピリチャルアドバイザーであり、あらゆる儀式を執り行っているという氏は、
ナバホの文化を命がけで継承していかなければならないという一心で
20年前にこの居留地に戻り、携わってきたそうです。

インディアンの文化を商業化してしまおうと思う人達に
傷つけられてきた経験もあって、
近づいてくる人間には、敏感になっているようでした。

トライアスロン、ボクシング、ロデオなど、プロフェッショナルレベルで
数々の成績を修めてきたそうですが、今は、この居留地の小さなお住まいで、
すぐ目の前にお住まいの心臓を患っているお母様や病気がちの
弟さんなどの面倒をみながら暮らしています。

「昔は、インディアンはとても長生きだったけどね、今はみんな病気ばかりだ」

儀式をするのにも、石を運んだり、木を運んだり、お金がかかる時代。

昔ながらの生活をする環境は今は、難しく、化学製品などに頼らなければならない
現状などで、色んなことが変わってしまっているのを感じました。

例えば、10年ほど前までは、まだ緑だった土地も、別の土地からやってくる
新しい植物が繁殖して、もともとあった草木は、枯れていっている状態。

そんな植物は、非常に沢山の水を吸い上げてしまうからだそうです。

インディアンの人々にとっては居住区での職は限られていて、生活は貧しい。

でも、そんな中でも、地球とgreat grandfather(とも彼らは呼びますが、
クリエーターと同じく創造主の意味)への感謝や祈りは忘れていない。

朝日と夕日に、祈りを捧げる。

2日目の儀式、スウェットロッジ。

ありがたいことに、私を家族として迎えてくれるという儀式。
タバコの葉を詰めたパイプをシェアすることで、親族の契りを交わすという。

そして、いつでも、いや、必ず戻ってくるように・・と。

1年以内にはまた戻るように促されるだろうとのことでした。

親族のある女性は、この儀式に間に合うように、果てしなく遠い自宅から、
夜明けと共に歩いてここまでやってきてくださいました。

到着したのは11時ごろ。

この日のスウェットロッジでは、女性の子宮を模ったテントに入りました。
いわば、100度近い温度になるスチームサウナです。

スウェットにつかう石は、私の年齢+9つをテントのところに一緒に運び、
焼きました。

この9という数字は、アメリカでは胎児がおなかの中に9 ヶ月過ごすと
計算するから。

年齢に9ヶ月の9を足して、石をスウェットの前のサークルにおきます。

丸太を東西南北を中心に石の回りに置き、火をつけて焼き始めたのが、
14日の午前9 時ごろ。

朝、氏と採集してきた「セージ」をテントの中に並べて、氏がテントの前に祭壇をつくり、
その前に鷲の頭をつけてある木の杖を東に向けて
立てると、鳥肌が立ちました。

私の体には、とうもろこしの花粉と土でマークをつけてもらい、一番奥、
東に向き合うように座りました。

氏のご家族や親戚の方がやってきて、厳かに、始まりました。
4を物事の中心に考えるナバホ族は、4回のセッションをします。

4 つの方角、4の人種、4つの世代、そして魂を目覚めさせるために一生の間に
4回変容が起こる・・・など。

「キミは、祈りを言葉に出して言いなさい。自分の国の言葉でね。私達はそれを歌でサポートしよう。」

100 度のテントの中で、体中から噴き出す汗。

中は真っ暗で何も見えません。
もしも、この最中に、誰かが倒れても、息絶えても、入り口を開けるまで、
分からないのです。まさに、命がけ・・。

そして、この中には、普段ほとんど寝たきりの86 歳のおばあさん
(氏のお母様)も参加しています。
(※氏のお母様はこの後、2007年4月23日、魂の世界へと旅立たれました。)

心臓を患っていて、座っていられないので横になって、参加してくださっていました。

ナバホ族では、お婆さんを大切にし、いわばお婆さんが長老というわけです。

灼熱のテントの中で、大声で歌をうたい、私をサポートしてくれるポールさん家族。

1 セッションが終わり、入り口が空くと、歌でサポートしていた人々のなかには、
息絶え絶えに、突っ伏している人々も。これを、4回繰り返しました。

祈りの言葉から、最後のセッションでは、私も彼らの歌に合わせて、歌っていました。

「私達は、お互いに何も言わなくても、感謝しあっているんだ。
あなたがここに来てくれたことも私達にも、非常に意味深く、感謝しかない。
ディラ、この時間を与えてくれたこと、本当にどうもありがとう。
けして一人じゃない。ずっとキミのことを祈っているよ。」

言わなくても、

「お互いがお互いの為に、何かを与え合っている、それに感謝と尊敬が必ずあるということ」

「いつも祈っているということ」

「一度会えば家族だと思うこと」

これは、私の中に、本当にしっくりと馴染んで、ああ、探していた・・
という気持ちが深く癒されました。

シェアしたことは沢山あって、正直、書ききれませんが、
ふとつぶやくポール氏の言葉をいくつか、ここにシェアします。


「呼吸はね、鼻からだけじゃなくて、全身で呼吸をしているんだ。風がなければ、僕達は生きられない風が、全身を巡るんだ」

「毎年行われるサンダンスの儀式では、4日間飲まず、食わずで踊り、歌い、祈りを捧げるんだ。Mother Earth 母なる地球に、大地に、父なる空に感謝を捧げるんだ。お腹に何もなく、体の中に何も捧げられるものがなくなった最後には、体を刺して血を捧げるんだ。」
(氏は、体の沢山の刺し傷を見せてくれました)

「この灼熱のテントの中で息ができるのは、また、日々呼吸ができるのはストーンピープル(石のこと)のおかげ。そして、その上に捧げられる、聖なる 水 のおかげ。入り口を開けたときに、入る 風 のおかげなんだ。息が出来ないほど、苦しいことはない。」

「人間は、方角さえ分からなくなってしまった。」

「生きてこそ、愛をシェアできる。生き抜いてシェアすることだ」

「創造主は耳を2つ、口を一つ作った。話すより、聞くことが大事なんだね」

「哲学者や有識者がやってきては、私達から智恵を盗もうとだけするんだよ。
その後は、なしのつぶてでね。でも、彼らは話せば話すほど、意味が通らないんだ。」

「夕焼けを見て、息を吐き、一日の感謝を捧げるんだ。夜には、星空のブランケットが空を覆う」

「沈黙の方が、何より大切なときもあるからね」

「ナバホには、ごめんなさい という言葉はない。同様に、さよなら という言葉もないんだよ。」


(この旅のタイミングでご縁のブレスレットは、このナバホ族居留地の満天の星空の下を初め、彼らの聖地へとお持ちしプログラミングいたしました。)

~ メルマガより 一部改訂 Written by Dila ~

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